「彼を叛逆の騎士と言うのであれば、私は―――太陽こそが、そうであったと声高に叫びたい。」
赤雷の竜から作られた剣は、血濡れて欠けている。もう剣として扱うことは出来ないそれを、隻腕の騎士は大切に研磨して。行年も過ぎた今、彼の生まれた塔の側に突き立てた。
悪しき魔女を殺し、神と祀り上げられた存在と対峙し、愛する家族と死闘を繰り広げた彼は、本当であれば最も称えられるべき存在だった。神となれ、などと祀り上げたのは自分たちのくせに。神となった王を排せよなどとどの口が言うのだろうか。愛する妻子を難民たちの中へと逃した騎士は、その場に一度だけ礼をして腰かけた。
「……友よ、何も出来なかった私に、どうかあなたの還る場所を守らせてください。」
祈るように、そっと柄に額を当てて。
ベディヴィエールはようやく還すことが出来たと息を吐き出した。
―――――
叛逆の騎士に転生した名も無き少年の物語。
※転生要素は薄めですが、モルドレッドの人格に激しく影響を与えてます。フェイトのモードレッド(ことモーさん)とはまったくの別人です。世界観も結構手を加えたので、魔物とか竜とかまだちゃんと存在する世界のブリテン産となります。
※なお、「アーサー王物語」をかなり曖昧且つ適当に描写してます。モルドレッドのほかにも、Fateで登場するキャラクターと同じ名前だけど、世界が違う感じになってます。
※顕著なのは、騎士王アルトリア→人と神のはざまで揺れる王アルトリウスとか。アーサー王の義兄弟ケイ卿→モルガンと兄姉同盟を結んでるケイ卿とか。魔女モルガン→姉属性過多モルガンなど。
※最初はブリテン島での生活からはじまります。ご注意ください。
※2024-10-28追記:最初の方、モルドレッド<瀕死状態>です。
詳細:活動報告書「英霊としての本作ライダーの状況」に掲載。
-
白亜の塔
- 大いなる女王 (改)
-
幼な心に憧れたシロ
- 丈夫になるまで
- 騎士の姿を思い描くまで (改)
- 騎士を目指すまで (改)
- 白亜を目指して
-
騎士たれと己を規す
- 義兄が語る、アーサー王 (改)
- 白亜の騎士となるまで (改)
- 王の騎士となるまで
- 円卓の騎士モルドレッド
- ブリタニアの異変
- 物語は時を刻み始める (改)
-
来たる終焉の刻
- 円卓、第一の衝撃
- ひび割れる円卓
- ランスロットの不義 (改)
- 円卓、第二の衝撃
- 円卓、悲劇の連鎖 (改)
- モルドレッドの忠義
-
理想を追う者
- アーサー王伝説
- 王の剣を継ぐ者 (改)
- ただ一つの願い
- そうして運命は交差した
-
運命の道へ
- 終幕より始まりて (改)
- 星読みの運命 (改)
- 詠うは劫火
- なれば一会を言祝ぎ (改)
- 汝らの剣とならん (改)
- 騎士なる者よ (改)
- 消滅した未来を (改)
- 星読みとともに (改)
-
明日を信ずる
- 召喚に応ずるもの
- けれどその呼び声は
- 波揺れう水面のごとし
- 山のような指南 (改)
- 過激な戦術指南
- とあるカウンセラーの話
- 聖杯探索(たび)の始まり (改)
-
百年戦争を駆ける
- 第一特異点フランス
- 滅びた町ラ・シェリテ
- 聖女と魔女
- 慈光の乙女
- 麗しき乙女
- ちーすとちーず
- まどろみに閃光奔る
- 努力は実るもの
- 聖女マルタの助言
- 激励と鼓舞
- 一歩を踏み出して (改)
- 竜殺しを探せ
- 竜を討つ為の剣
- 騎士を囲む数多の墓標
- 狂乱の騎士が抱く渇望
- 理想の騎士と理想の騎士 (改)
- 華々しく参りましょう
- 優等生と爬虫類 (改)
- 迷える民草の導たれ (改)
- 作戦:正面突破オルレアン (改)
- 対決:正面突破ファヴニール
- 田舎娘であった乙女
- 素顔と素性の隠蔽工作 (改)
- 竜の魔女と救国の聖女
- 第一特異点、聖杯回収 (改)
-
閑話休題Ⅰ
- 絶滅危惧種:無防備な魔術師
- お勉強とあまいもの
- 束の間の休息
- 微笑みを呼ぶ乙女たち
- 仲間と共に越えるため (改)