ステータス『0』の観測兵 ~転移したクラスを離れた少年は、砲火と魔法の異世界で昇進させられる~
作者:

オリジナルファンタジー/戦記
タグ:R-15 残酷な描写 異世界 ミリタリー 戦記 銃と魔法
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本編執筆完了済み カクヨムに先行投稿
URL:https://kakuyomu.jp/works/822139841314440520

英語の授業中、羽黒承とクラスメイトたちは、前触れもなく異世界へ落ちた。

そこは、剣と魔法だけの世界ではなかった。城壁の上には銃口が並び、王国は要塞都市と書類で人を動かし、魔物との戦いはすでに近代戦の形を取り始めていた。



転移直後、羽黒が見たものは、全員の頭上に浮かぶ数字だった。

『0』。

自分も、友人も、クラスメイトも、全員がゼロ。

与えられた力は、敵を倒す剣でも、大魔法でもない。ただ数字が見えるだけ。けれど、その数字はやがて、誰が立っていて、誰が戻らず、何を見落としているのかを告げ始める。

帰れない転移者たちは、第二王城の庇護下で「雇用」される。"勇者"として扱われながら、実際には組織と戦場に組み込まれていく。三郷弦は前に立ち、羽黒は後ろから状況を見て、桐谷幸やクラスメイトたちもそれぞれの役割を選ばされていく。

夢のような異世界は、夢ではなかった。

紙片に数字は残る。けれど、そこにあった声までは残らない。

それでも羽黒は、失ったものを復讐で数えないために、戦場で見落とされた数字を拾い続ける。
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