俺たちを太陽が照らすことはない。見えるのは朧に揺れる月の光のみ。北から闇夜を突き進み、狙うは盛者の失墜ただひとつ。その道が茨であることは百も承知。胸に復讐の焔はたぎれども、常に思考は冷徹を肝に銘じる。私怨に狂えば、この紫煙の如く消え去ることを知るから。今日も俺たちは黒衣をまとって商い、業火の一本道をひた走る。闇に蠢くこの取引が、必ず聖地へと導くことを信じて……。
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