「もう、こんな力なんて無くなっちゃえばいいのに」

ここは、過去の英雄たちが異能者として現代日本に現れ、「人生をやり直す権利」を巡って戦う世界。
そしてこれは、力を厄災と憎む高校生・大和めぐみが、二人の友人と自分の人生を取り戻しながら、現代を守る側へ踏み出していく現代歴史異能譚

 * * * 

夜更けの浴室で、シャツに着いた返り血を黙々と洗う。
私・大和めぐみにとって、もう何回目になるか分からない作業だった。

高校二年、大和めぐみ。異能者に人生を砕かれたあの日から、私は親友・鈴原香蓮へ罪を償うことだけを目的にしながら、誰とも関わらないように生きてきた。
そこへ本田ルイという男の子が現れて、凍りついた私の日常を勝手にこじ開けていく。

だけど世界は、私をもっと深い場所へ引きずり込む。
連日の襲撃、奪われかける香蓮の命、そして私の内側で「自由」と名乗る何か。

守りたいものを守れない焦りと、六年前に犯した「罪」が、私を内から喰っていく。
もう何も信じられない、守れない。

これは、それでも私が前へと進むと決めた物語。


※この作品は、同人ラノベとして展開することを意識して構成を組んでいます。09/13、刈谷コミティアにて初出展予定
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