弱いから。
才能がないから。
守るためだから。

そんな理由で、自分の未来を他人に決められてきたハイセ。

ある日、彼は異世界――学戦都市アスタリスクへと迷い込み、アルルカント・アカデミーの研究者、カミラ・パレートと出会う。

彼女が追い求めていたのは、

「誰もが手に取ることができ、誰もが強くなれる武器」――【究極の汎用性】。

その思想に触れたハイセは、初めて思う。

――自分と同じように、弱いというだけで居場所を失う人間を減らしたい。

そして彼は、自らの意思でアルルカントへの道を選ぶ。

カミラ。
エルネスタ。
ヒルダ。

常識外れの天才たちと出会い、時に手を組み、時に暴走しながら、ハイセは自分自身の可能性を作り替えていく。

剣を選ぶのも。
歌を選ぶのも。
何を得て、何を対価として差し出すのかも。

もう、誰にも決めさせない。

これは、一度は他人に未来を決められた男が――

自分の人生を自分で選び直した結果、学戦都市の盤面そのものまでひっくり返してしまう物語。