雪深きイリア。
戦争の傷跡が残るこの地で、ひとりの天馬騎士が空へ舞い上がる。
名はシャニー。
明るく、真っ直ぐで、時に無鉄砲──でも誰よりも人を守りたいと願う少女だった。

『紺碧のコントレイルⅠ』は、そんな彼女が初めて誓いを手にする物語。
仲間との出会い、戦場での挫折、ロイとの再会、そして自らの弱さと向き合う日々。
少女は空を翔けながら、
「守る剣になりたい」
という願いを胸に抱き、イリアの未来へと歩き出す。

──そして物語は『Ⅱ』へと続く。

十八部隊の部隊長となったシャニーは、戦場ではなく民の生活を救う任務に挑む。
病院建設、井戸の整備、雪崩地帯の開拓、鉄路エンジェルヘイロー──
彼女らの活動は、未開の地イリアに確かな春の兆しをもたらしていく。

だが、希望は必ずしも歓迎されない。

天馬騎士団内部では、次期団長を巡る権力闘争が激化。
新体制を狙うイドゥヴァは、十八部隊の台頭を脅威と見なし、
会議での企画潰し、成果の横取り、監視役の派遣など、政治の力で圧し潰そうとする。

さらに、聖天騎士団が支配する開拓地では、
神の名のもとに行われる強制労働
囚人として扱われるイリアの民
逃げた者は処刑される
という、国家ぐるみの闇が広がっていた。

正義か、契約か。
誓いか、組織か。
シャニーは初めて、自分の剣が政治という巨大な壁の前で折れそうになる。

それでも、彼女は剣を握る。
仲間がいるから。
守りたい民がいるから。
そして──姉ティトが背中で示してくれた騎士の在り方があるから。

政治の闇は容赦なく迫る。
十八部隊は解体の危機に晒され、ティトは団長職を退き、イドゥヴァ体制が確立される。
シャニーは髪を白く染める異変に襲われ、内なる声に蝕まれながらも、なお前を向く。

「イリアに春を呼び寄せる」
その誓いだけが、彼女を立たせる。

民の嘆願書。
仲間の絆。
姉の想い。
そして、ロイとの再会で得た〝生きたい未来〟。

すべてを背負い、シャニーは政治の荒野へと踏み出す。
剣一本で、国家の行く末を変えるために。

──これは、ひとりの少女が希望の象徴へと変わっていく物語。
──そして、イリアという国が春を求めて動き出す、政治と誓いの戦いの記録。

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( https://syosetu.org/novel/298743 )

カップリングはロイシャニです

参考:人物相関図(Ⅱ終了時点)

【挿絵表示】

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