那田蜘蛛山の夜。
鬼である妹・禰豆子を庇う竈門炭治郎の前に、静かに“間に立つ”一人の隊士がいた。

その男の名は、真壁堅。

柱ではない。
だが、ただの隊士でもない。

派手に目立つわけではなく、誰より前へ出るわけでもない。
それでも彼は、崩れそうな場に立ち、判断が早すぎる時に一拍置き、切り捨てられそうなものを一度受け止める。

鬼殺隊の中で、誰かが“壊れないための場所”に立ち続ける男――それが真壁堅だった。

これは、そんな一人の隊士が、炭治郎たちと出会い、戦いの時代を支え、生き抜いていく物語。

目立たずとも、確かに誰かの支えとなる者の物語。


※本作は当初『鬼滅の刃 外伝 「礎」』として構想していましたが、執筆を重ねる中で、外伝という枠よりも“本編の地続きにある物語”として描く意識が強くなったため、タイトルを『鬼滅の刃 ― 礎 ―』へ改めました。

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